池野 成(いけの せい)
1931年司法官である父の任地であった北海道札幌市に生まれ、間もなく父の転勤に伴い東京に移る。
祖父はイチョウとソテツの精子を発見したことで世界的に著名な植物学者 池野成一郎。
東京芸術大学において池内友次郎、伊福部昭に師事。
1952年「序奏と交響的アレグロ」が第21回日本音楽コンクール管弦楽曲部門第2位入選。山田和男(一雄)指揮 NHK交響楽団により演奏される。
江口隆哉・宮操子により発表された舞踊曲「作品七番」が1953年「ダンス・コンセルタンテ」として上田仁指揮東京交響楽団第58回演奏会にて演奏され注目を集める。
これまで東京音楽大学、東京芸術大学において作曲・管弦楽法講師を勤め多くの人材を育成する。また、1956年吉村公三郎監督作品「嫁ぐ日」より映画音楽を手がけ、以来 吉村公三郎監督作品「夜の蝶」、川島雄三監督作品「女は二度生まれる」「雁の寺」「しとやかな獣」、福田純監督作品「電送人間」岡本喜八監督作品「顔役暁に死す」、三隅研次監督作品「剣」、今井正監督作品「越後つついし親不知」増村保造監督作品「爛」「赤い天使」山本薩夫監督作品「氷点」「白い巨塔」「座頭市牢破り」、黒田義之監督作品「妖怪大戦争」等、担当作品は200本を越える。
2004年8月13日歿
▲伊福部先生と池野氏
提供;出口寛泰
*池野成氏に関しては、本設立準備会 出口の作成サイト
「池野成の映画音楽」が詳しいので御参照下さい。