教育者、伊福部昭――
伊福部昭先生は、教育者としての一面もお持ちでした。
戦後間も無く、東京音楽学校(現 東京藝大)の講師を、また、70年代以降は、東京音楽大学教授、学長、同学付属民族音楽研究所所長をお勤めになりました。
また、学校に於ける授業以外にも個人レッスンのかたちで、数多くの方々を指導されてきました。
その際に、伊福部先生の下から作曲家として歩み始めた門下生には、芥川也寸志、黛敏郎、奥村一、小杉太一郎、山内正、松村禎三、池野成、今井重幸、原田甫、永冨正之、眞鍋理一郎、三木稔、石井眞木らの、後に古弟子会を結成する方々が居り、東京音大時代以降には、永瀬博彦、藤原豊、和田薫、石丸基司、今井聡、二代目野坂操壽といった、今も第一線で活躍し、同時に伊福部作品普及の為に尽力されている方々が居ります。
ここでは、これらの伊福部門下生の方々の内、伊福部先生自身が「芥川君と黛君は双璧」と仰られた様に、現在も様々な形で、その作品世界に触れられる機会が比較的多い方々の御紹介に先んじ、意識的に、今まで余り脚光を浴びずに、その作品も忘れ去られようとしている方、今後より調査・研究の必要性が高いと考えられる方へ特に焦点を絞り注目し、研究・調査・紹介していきたいと思います。
▲左より、池野成氏、伊福部先生、小杉太一郎氏
(提供;伊福部昭公式ホームページ設立準備会)
▲伊福部家での最後の新年会
前列左より石井眞木、今井重幸、黛敏郎、伊福部昭、松村禎三、
後列左より池野成、眞鍋理一郎 各氏
(提供;伊福部昭公式ホームページ設立準備会)